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最近在整理電腦的資料
發現我過去已經消失很久的舊天禁日文同人網站的小說還在XD
我當年瘋天禁的加藤受瘋到寫日文同人小說還建立了日文的同人網站
真是年輕氣盛啊....(遠目)

懷念到忍不住轉貼幾篇上來XD
因為全部都是日文
看不懂日文的就先說聲歹勢啦XD
 




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とにかく、アイツの事が気になる

何もかもが、いちいち気に障る。
あんな奴、大嫌いだ。
嫌いなのに、何故か気になって仕方ない―――放っておけない。


生きていると、程度の差はあれ、つらいことや、悲しいことが
お前の元にも降りかかってはこないか。

俺にとって、お前にとって、このちいさな場所が、雨や日差しをしのげるような
居心地の良い場所になることを心から願って止まない。


 
雨宿り
 


空一面の黒雲。
轟く雷鳴。

外は滝のような激しい雨。

・・・眠ろうとしても眠れない。
俺はベッドの上で寝転んでる。

「・・・ちぇっ」  

どうせ眠れないから、俺はすっと立ち上がって、電気を付けた。
タバコに火をつけて、何気なくカーテンを開けたら、俺は少し驚いた。
そして、つい頬が緩んでしまった。

「ったく・・・面倒なヤツ。」

お前は濡れたまま俺の部屋の前に座ってる
いつから俺の部屋の前に座ってるのか。
雨に濡れたお前を見て、俺の心のどこかに痛くなる。


―――痛い?俺?あんなヤツのために?
 

ふう、下らんと思いながら
俺はドアを開けて、加藤の傍に腰を下ろして、名前を呼んでみた。

「加藤。」

そしてお前はビクリと体が震えてた。
雨に濡れた着物が肌に貼り付き、どんどん体温を奪っているようだ。

「このままじゃ風邪を引くよ?」

「・・・ん・・」

お前は顔を下に向くまま、小刻みに震える肩を見た。
仕方なくひとつ溜め息を吐いて、俺はお前を抱き上げて、自分の部屋に連れて行く。




*** ***

 


「少しおとなしくしろよ」  

俺はびしょ濡れの加藤の着物を脱がせ、自分の着物で加藤を包んだ。

冷えたその肩を抱いて、必死に温める。
鼻先を掠める金髪から漂う雨の匂いと―――お前の匂い。
直に伝わる体温と肌の感触が、俺の中に眠る何かを刺激する。

「何故ドアをノックしない?」

自分のこの気持ちを無視するように何気なくお前に聞いた。

「・・・・俺を起こしたくないから?」

小さく笑って、俺はそう言った。

「・・・ほっといてよ・・・・」

「え?」

「何故ノックしなければならねーんだよ!」

お前は泣きそうな顔で、叫んだ。

「俺の事なんか・・・気にしなくていいのに!」

まるで捨て猫のような瞳で俺を見ながら叫びだした。

何があった?
俺は不意にそう思った。

お前はまるで泣いてるかのように、叫んで続けた 。

「どうせ俺は誰にも必要とされないヤツだよ!!」

「いい加減にしろ!」

思わず俺はお前の手首を掴んだ。
顔を覗き込んで見たら、お前はびっくりしたような顔で俺を見てる。

その声が、匂いが、温度が、お前のすべてが俺を惨めにさせる。
苛々するんだよ。

「来い!何時でも構わない、何が有ったらここに来い!俺はここに居るから!」

お前は目を丸くなって俺を見つめた。

「・・・うん・・・」

そしてしばらく過ごしたら、蚊の泣くような声で返事してくれた。
次の瞬間、俺は強くお前を抱きしめた。


 

*** ***




外の雨は激しさをますばかりで、一向に衰える気配がない。
でもそれは丁度いいと思う

もう少しこのままでいい
お前を抱きながら、俺はお前の耳元にささやいた



―――ちょっと話を聞いてくれないか?


 
眠たそうな顔をしながら、こっくりと、お前はそっと頷いた。

 


「昔の街道に一里ごとにつくられた一里塚。
そこには木が植えてあったんだ。
冬でも葉の落ちない常緑樹。  

その下で旅人たちは出会って、
雨や日差しをしのぎながら、
お互いの旅の話をしたりしたんだろうね。

例え雨がやまなくたって、
日暮れまでそこにいるわけにはいかないんだけど。
だけどそこはとても居心地がよくて・・・」


あんまりの居心地が良くて ・・・


「いつもそこに居たくなっちまった。」
 

俺は蚊のような小さな声でそう呟いた。


――――何の反応もない

 


静かに寝息をたてるお前の顔に見つめて
やっぱり寝てたか。

お前の唇に触った。次の瞬間、俺は息を呑んだ。
こうやって触れているだけでも、胸が締め付けられそうだった。

触りたい、抱きしめたい、キスだけでは足りない。
自分のこの思いは何だとずっと考えていたど、
俺の思考回路は大分ショートしてるみたいだなぁ
一呼吸置いて、眼を閉じた。


「――好きだ。」

という言葉が口から出る瞬間、自分でも驚いた。

・・・そうか、俺・・・


簡単な一言で、すべての気持ちを打ち明けてしまった。
そんな感情は、不要だとずっと思って生きてきたはずなのに。


友と呼べる存在も―――仲間も、家族さえも。
なのに、それなのに――
いつから、なんて解らないけど、俺は・・・


俺はー・・・アイツの事が好きになるんだ。
 

お前の髪を撫でながら、俺は思わず笑ってしまった。
 


神様なんかいないと知っていたのに、俺は小さく祈ってる。

 

どうか・・・もう少しの間、ここに居られるように・・・。

 

 

そうしたら・・・そうしたら・・・


 

 

 

こんな俺でも、幸せになれるような気がする。

 
 

 
 

 



END



  

 

 

え~と、初めてのSSなんだけど~ど、どうかな・・・?(凹)
吉良が喋ったの話はね、那州雪絵の<ここはグリーン・ウッド>収録の『雨やどり』より
雨宿りのシーンが好きなんだ、僕(笑)

吉良にとって加藤は彼の「雨宿りの場」ですね

 
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